フィットちゃん・天使の羽・土屋鞄・池田屋の違いは?
ではここでは、それぞれのメーカーのランドセルのポイントを吸い出して、最後に特徴的な違いを探って行きたいと思います。
特に、「フィットちゃん」と「天使の羽」ってCMで有名なんだけど何が違うのかって改めて考えると分からなくないですか?
CMのフレーズでは
・フィットちゃん→背中にぴったりフィットちゃん♪
・天使の羽→背筋ピーン 背中にぴったりラランラン て・て・て天使の羽♪
どっちも背中にぴったりって言ってますね。
どっちも背中にぴったりというのが売りのようです。
では、ランドセルの作りは一緒なのでしょうか?それとも違うのでしょうか?
今回は「フィットちゃん」「天使の羽」と一緒に人気の「土屋鞄」「池田屋」も比べてみました。
参考になればこれ幸い。
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フィットちゃんランドセル
フィットちゃんといえば
「背中にぴったりフィットちゃん」ですね。
こちらは株式会社「ハシモト」により開発されたランドセル機能の名称です。
(私はてっきりランドセル自体の名称かと思ってました…。)
そのため、株式会社ハシモトによって作られたランドセルでなくてもこの機能を搭載していれば『フィットちゃん(付)ランドセル』なんですね。
ややこしぃっ!
そのため、CMで見るランドセルがほしい場合は株式会社「ハシモト」による製品を探しましょう。
フィットちゃんポイント
そんな『フィットちゃん』のポイントはこちら。
【新型フリコ&新型背カン】
この2つにより背中とランドセルとの隙間を減少!肩にかかる圧力を約50%軽減!
髪の長い女の子だと気になる髪の毛の絡みも起こらないように作られています。
【背中にフィット】
ランドセルが背中にフィットすることにより重さを軽く感じれます。
【背あて】
新型背カンによりランドセルが身体にぴったり、でも通気性を良くしてあるので蒸れません。
【肩がスライドする】
肩の部分がそれぞれ別々にスライドします。そのため、成長と体格に合わせて背負えます。
【肩ベルトにダブルクッション材】
このダブルクッション材により肩ベルトが湾曲を描いてくれています。
長時間背負っていても肩への負担を出来るだけ少ないようにしてあります。
【質を落とさず軽量化】
ランドセルには重いものを入れるから本体は軽いほうがいいけれど、ただ軽いだけだと耐久性が乏しかったりする恐れが。
フィットちゃんでは耐久性も考えた上での軽量化にしてあります。
天使のはね
こちらも
「ラ・ラ・ラーランドセルはー♪て・て・てー天使のっはーねっ♪」
と、1年中CMが流れていて有名なランドセルですね。
天使のはねポイント
天使のはねのポイントはこちらー。
【天使のはね】
肩ベルトが自然に起き上がるように作られています。
これにより、肩や背中への圧力が集中せず分散してくれるため、圧力の負荷が軽減されます。
【肩ベルト"左右連動"タイプ】
肩ベルトが左右同時に同じ角度に曲がるので、身体の重心を真ん中に保つことが出来ます。
【3D肩ベルト】
肩ベルトが湾曲した形になっているため、身体にフィットしやすくなっています。
【ぴたっこ】
肩ベルト通しの金具にひねりを加えて、わき腹に当たりづらいようにしてくれています。
【ラテックスパッド】
肩ベルトにラテックスパッドというものを内臓したため、身体にフィットしやすく、小じわやずれ落ちの防止にも。
土屋鞄
土屋鞄ポイント
【8段階調節の肩ベルト】
土屋鞄の肩ベルトには8つの穴が開いています。
8つ目の穴に通した場合、身長170cmの大人でも背負えるのでグングン成長してもきっちり対応してくれます。
【背あてがU字のデザイン】
ランドセルの背中の部分がしっかりフィットするようにランドセルの背中部分の形が「U字型」になっています。
「U字型」の部分が背中にフィット・その内側に肩甲骨が入り身体の正しい姿勢を保ってくれます。
【2重クッション材】
背あてと肩ベルトの部分には2種類のウレタン素材を使用。
柔らかいウレタン・弾力のあるウレタンの2層構造になっていて身体にしっかりとフィットしてくれます。
【天然素材のソフト牛革】
身体に触れる部分の面には天然素材のソフト牛革使用。
柔らかく通気性に優れ、蒸れたときは温度調節してくれます。
撥水加工されているので汗がしみこみません。
【背カン】
スライド式パーツ採用。
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池田屋
今流行のランドセルは色んなデザインの刺繍があったりしてかわいいー♪
な ん て い う の よ り も !
「 機 能 美 」
を求めたランドセルが池田屋のランドセルです!
池田屋ランドセルのポイント
では、池田屋ランドセルのポイントをみてみましょう。
【防水加工】
防水加工の強度や耐久性を下げるもの、それは針穴!
そのため、見た目だけの刺繍はしないし、曲線縫いは最低限必要な場所以外使いません。
【ハイパール樹脂フレーム構造】
樹脂製の一枚板を曲げて作った内側本体。
縫い目がないため雨の進入を防ぐほか、強度も抜群です。
【見た目すっきり】
最近A4サイズのクリアファイルが入るランドセルが主流になり少し幅が大きくなってしまったけれど、それを小さくスマートに見せるデザインにしてあります。
【ピカイチ背カンするぴた】
背カンが上下左右に動くことにより身体にしっかりフィット
【肩ベルト】
上の部分だけでなく、上から下まで一体的にカーブさせる構造。
肩ずれや食い込みを防ぎフィット感UP。
クッション材は3重構造になっていて、痛んできやすいベルト穴も丈夫に。
【ベルトの調整にはギボシベルト】
バックルでのベルト調整だとわき腹に食い込みますが、「ギボシベルト」だとそんな心配ありません!
【背中にステッチとか不要!】
人間学に基づいたカーブで凸凹感がなく背中に自然にフィット。
もちろん背中が蒸れないように「ピンホールクラリーノ」を使用。
【フックはナイロンループに】
ランドセルのフックを柔らかくて丈夫なナイロンループに。
これで、フックによる事故は起こりません。
比べてみてのまとめーっ!
まず、どことも
か ら だ に ぴ っ た り フ ィ ッ ト
というのをポイントにしているようですね。
では、改めて比べてみましょう。
・フィットちゃん…新型フリコと新型背カン(三角の形)により肩ベルトに角度をつけて肩部分に立体感を出す。
・天使のはね…肩ベルトの付け根部分に「はね」を内臓して肩ベルト自身を起き上がらせて立体感を出す。
・土屋鞄…付け根部分には特になし。
・池田屋…付け根部分には特になし。
・フィットちゃん…ダブルクッション材使用
・天使のはね…ラテックスパット使用
・土屋鞄…2種類のウレタン素材で2重構造のクッション材
・池田屋…3重のクッション材
・フィットちゃん…?
・天使のはね…3D肩ベルト・内径長く+外径短く+接触面積を広く
・土屋鞄…?
・池田屋…上から下まで一気にカーブする形状
・フィットちゃん…左右別々に動く。
・天使のはね…左右同じ角度に動く。
・土屋鞄…左右別々に動く。
・池田屋…左右別々に動く。
・フィットちゃん…背中のウェーブ形状により通気空間が確保。
・天使のはね…凹凸を作って背骨や肩甲骨への負担を軽減。(←※全部のランドセルにではない)
・土屋鞄…「背あてがU字型」Uの字部分が背中にフィット・U字の内側に肩甲骨が収まり姿勢が保たれる。
・池田屋…人間学に基づいたカーブを再現。背中に自然にフィット。
・フィットちゃん…通気性抜群の素材「エアーフレッシュ」使用
・天使のはね…(※ちょっと素材不明・通気性はいいとの記載あり)
・土屋鞄…柔らかくて通気性に優れた「ソフト牛革」使用・「U字型」も通気性に一役買います。
・池田屋…表面に通気口がある防水素材「ピンホールクラリーノ」使用
と、いうわけで…
一番気になったのは背カンの動き方でしょうか。
セイバンの天使のはねは「両方同時に動くから重心が常に真ん中にくるのでバランスがいい」だし
それ以外は「左右別々に動くから体格に合わせやすい、背負いやすい」とのこと。
うーん、全く逆なんですよね。
それ以外は違いはあれど基本的な方向性(からだにフィットさせる)は一緒だから大きな違いは正直なさそう。
結局は個体差があるので、こだわる方はランドセル展示会などに行って実際に背負って感覚を確かめたほうが良さそうです。
ただ、この背カンの動きに関してだけは真逆のことを良しとして推してるからどちらがいいのか…むずかしいところです。
しいていうなれば同時に動いてくれた方が、片方の肩ベルトだけ肩からズレ落ちてくるというのはなさそうですね♪
背あての形状に関しては、身体にピッタリフィットする部分なので個人的にはゴツゴツしてないものの方がよいのではと思っています。
椅子の形状などでもそうですが、身体にピッタリフィットする部分があるものは身体の自然なカーブがそのまま保てるものが一番負担がかかりません。
そういった意味ではかわいさよりも、池田屋カバン店の「人間学に基づいたカーブで凸凹感がなく背中に自然にフィット。」という所に好感持てます。
背あての通気性部分に関してはそこまで気にしなくてもいいかなと思います。
どうせ荷物入れて背負えば似たようなものになるし、通気性がどうといわれても「ランドセルパッド」というものが発売されてる位だから結局は背汗をかかないというわけではないというのは明白です。
ランドセルのようなしっかりしたカバンが身体にしっかりフィットしてれば背中に汗をかいて普通です。自然です。
そこは受け入れた上でその後のどうするか、というのが大事だと思います。
「背中の汗をそのままにしない・ランドセルについた汗をそのままにしない」
これが大事です!